ルーヴル美術館初代館長として知られるドミニク・ヴィヴァン・ドノンの代表作『その日かぎり』に関する短い文章を書きました。興味のある方はリンクをクリックしてお読みください。ヴィヴァン・ドノンについてはまだあまりくわしくない、というか正直なところほとんど知らないので今のところ正式に発表することはしませんが、盗んじゃいやよ。『その日かぎり』はバルザックが『結婚の生理学』のなかでほぼ丸ごと引用したもので、ルイ・マルがジャンヌ・モロー主演でこの小説に着想をえた映画を撮っています。
これは欲望の模倣について書いた文章です。この文章のなかで私はルネ・ジラールの名前を云っていないのだけれども(云う必要もないし)、ジラールは図書館勤めしていたときに18世紀好色文学の本をバタイユにこっそり貸していたということだから、この辺にはくわしいはずなんだけど。欲望模倣なんてつまらん、というのはそのとおりかもしれんが、1812年というロマン主義が生まれた頃に最終版が発表されたこの『その日かぎり』という小説が、あまりにもみごとにこの欲望模倣の構造を提示しているというのがおもしろい。しかも感性の方は、感覚的な云い方だが、18世紀好色文学よりもかなりロマン主義の方にひっかかっているんだ。初版は1777年に発表されているこの小説のリライトについても、この観点からおもしろいことが書けるかもしれません。
18世紀好色文学はまさに欲望模倣の宝庫ですよ。サド侯爵の『ジュリエットの話』に何度 imiter (模倣する)という動詞が出てくるか今度数えてみよう。ジュリエットは本当にどうしようもないまねし小僧(まねし姫か)なのです。
これは欲望の模倣について書いた文章です。この文章のなかで私はルネ・ジラールの名前を云っていないのだけれども(云う必要もないし)、ジラールは図書館勤めしていたときに18世紀好色文学の本をバタイユにこっそり貸していたということだから、この辺にはくわしいはずなんだけど。欲望模倣なんてつまらん、というのはそのとおりかもしれんが、1812年というロマン主義が生まれた頃に最終版が発表されたこの『その日かぎり』という小説が、あまりにもみごとにこの欲望模倣の構造を提示しているというのがおもしろい。しかも感性の方は、感覚的な云い方だが、18世紀好色文学よりもかなりロマン主義の方にひっかかっているんだ。初版は1777年に発表されているこの小説のリライトについても、この観点からおもしろいことが書けるかもしれません。
18世紀好色文学はまさに欲望模倣の宝庫ですよ。サド侯爵の『ジュリエットの話』に何度 imiter (模倣する)という動詞が出てくるか今度数えてみよう。ジュリエットは本当にどうしようもないまねし小僧(まねし姫か)なのです。
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